効率的な社会を作るためにはマイナンバーでのDX化とか必要だと思う。
効率的な社会を作るためにはマイナンバーでのDX化とか必要だと思う。
さて、今週も土曜日になったのでニュースレターを送らせていただきます。僕としても週の区切りとしてこんな感じで一週間のまとめをすることができるのは役立っている。必ずしも実益が伴う情報発信ではないが、こうやって自分なりの視点を持つトレーニングをすることは、世の中をちゃんと見通すためには必要なことなのではないかと思う。
世の中を観測していると、相変わらず戦争は終わらずに続いてるし、能登半島地震は甚大な被害が判明してきてる。また、自民党が政治と金の問題で派閥を解体するというようなことが起きているな。
僕の政治に対するポジションとしては、右と左どちらでもイデオロギーによるポジショントークだけで何かを分かったつもりになってる人には近寄らないという立場を取っている。
自民党の派閥における政治というのが、日本の舵取りでどのような役割を果たしていたのかは分からないが、法に触れる不正なやり方で資金を集めていたとしたらそれは徹底的に明らかにしないとならない。政治家というのは公僕のような存在であるが、国家な大きなリソースを動かすことができるので権力が生じる。
権力があるところには腐敗が生じるというのは、古代からの歴史を勉強しても明らかなことである。だからこそ市民は政治家を監視せねばならない。不正があるのなら徹底的に正さねばならぬし、こういうことがまた起こらないように法整備もしなくてはならない。
日本社会を昔から見ていて思うのだが、その場を支配しているのは「空気」であり、こうやってメディアなどが政治家の腐敗を取り上げて話題になってる時はみんな政治問題について考えるが、話題が下火になると一斉にみんな他のことに興味が移る。これは僕も全く同様であるが、一過性の話題の流行り廃りだけで何かをやったつもりになるのでなく、きちんと公文書などの記録を保存したり確認したりして、しっかりとノウハウの積み重ねをして同じことを繰り返さないようにしなければならない。
日本という国の公文書の取り扱いというのはひどいもんであると昔から言われてる。政治家がなにを言ったとかなにをやったみたいなことはきちんとデータベースにして、それを誰でもインターネットで閲覧できるようにするシステムの整備とかしたらいいんじゃないかな?と思う。
全国初!株式会社自動処理は国会議事録検索の出来るChatGPTプラグイン( The Diet Search Plugin )をリリースしました! | 株式会社自動処理のプレスリリース
こんな風に国会議事録をChatGPTに読み込ませて検索できるようなシステムというのもできてるし、政治家がなにを言ってるのか監視する人というのは個人でも公文書を参照して情報発信できると思うんだよね。メディアやSNSが作る空気に流されるだけでなく、ちゃんとファクトでもって情報発信したり議論をしたりできる風土を作るのは重要だなと思いました。
今週のひとことエッセイ
最近、僕は「上達の法則」(岡本 浩一著)という本を読んでいる。
Amazon.co.jp: 上達の法則 効率のよい努力を科学する (PHP新書) eBook : 岡本 浩一: Kindleストア
この本で語られていることというのはいろんな分野の芸事で上級者になるにはどのような考え方をしたらいいのかとか、どんな練習方法が良いのかという、上達に対しての書籍である。
なんとなく、この分野というのは僕はものすごく興味があった。個人的にも読書猿さんの「独学大全」などを読んでみて、現代文や英語に対する具体的な勉強法などは知ることができたのだが、独学大全はどちらかというと言語的な分野に対する勉強法であり、イラストやスポーツのような非言語分野で上達するための方法は取り扱ってないよなと感じていたのだ。
こちらの「上達の法則」では、取り扱ってる内容が将棋だったりテニスだったりと、芸事全般で上達するにはどのような考え方をしたらいいのか? ということについて取り扱っている。読んでみて、そこまで具体的になにをやればいいという練習方法がわかるまでは具体的ではないけど、ちょっと抽象度が高い感じで上達に対する考え方がわかる。
物事を上達させるためには、自分が持ってる感覚を言語化して記録しておくことは重要なことなんだなと僕は考えた。「上達の法則」では、スポーツのトレーニングでも練習して気がついたことを自分の言葉でノートに記録しておくことの重要性が語られているけど、それは自分の持ってるスキームを後から振り返るためだという。
また、ある程度技術が身についてきたら入門書などを使って、その芸事の理論体系を勉強することについて述べているのだが、これを読んで僕は人間が非言語分野のスキルを積み上げるにも一旦、言語化してどこかのデータベースに情報を蓄積することの重要性について気がついた。
筋トレやランニングのような非言語分野の芸事にしても、それをやった時の自分が感じたことを言語化して、それを上級者が書いた技法書などを読んでみて書かれた言語をまた自分の中に取り込んでスキームにする。自分が持ってる感覚を後から使うにしても他人に伝えるにしても、言語化ができないとスキームが取り扱いにくいのではないか?
これは僕の考えであるけど、全ての芸事全般に対して重要なのは言語化能力ではないか? などと考えた。人間の持ってる感覚をきちんと言語化できるということは、その情報を後から編集したり書き換えたりするのにも使えるし、言語化したスキームを他人に伝えるのにも使える。そこんところで言語化って重要だなと思った。
今週のネットニュース振り返り
創作のオリジナルの価値というのはどんなもんなんだろうね?
芥川賞作「ChatGPTなど駆使」「5%は生成AIの文章そのまま」 九段理江さん「東京都同情塔」 - ITmedia NEWS
芥川賞でもChatGPTを使ったりして作られた小説が受賞する時代である。これから先、創作のオリジナリティというのはどんな風に考えれば良いのかと考えさせられるね。まぁ、多分この九段理江さんはそういう問題提起がしたくてこのような授賞式での発言をしたのだと思われる。
僕もまぁ、素人ではあるけど絵も描くし小説も執筆する。今年の年賀状イラストは背景はChatGPTの画像生成で出力されたイラストを利用したりした。僕は創作にAIを使うのは「全然あり」だと思ってる方の人間である。
文芸にせよ芸術にせよ、昔からそれらの文壇とかその辺りの界隈ではオリジナリティの神話というのが昔から教条主義的に扱われてきたというのがあるんではないかと思う。
純文学で賞を取ったりする作品というのは、他の人と比べてもオリジナリティがあって、どこかのパターンを真似したような商業主義な作品というのは質が低いものという偏見は昔からあった。
まぁ、そこんところのオリジナリティ至上主義というのは、実際の創作においてはあんまり役に立たないのではないかと思う。漫画の神様の手塚治虫の創作論では、漫画のオリジナリティというのは既存のパターンをどんな風に組み合わせるかということでなされるとされている。
世の中に流通しているさまざまな芸術作品というのは、みんな何かしらのパターンを学んで、それを自分なりの組み合わせで表現した上で作られたものである。それは生成AIが学習を行なって文章を作るのとそんなに変わりない。
例えば、これから将来、芥川賞や直木賞で作品が選定されるときに、何%AIの文章が混じっていれば文学で、それ以上は文学じゃないと評論される時があるんだろうか? もしくは、100%AIだけで作成された作品が芥川賞や直木賞を受賞したときに社会はどんな反応をするんだろうか?
これは皆さんはどう思う? 僕は面白いことになってきたぞと思ってる。
まぁ、マイナンバーってこういう効率化のための取り組みなんだよね。
お薬手帳アプリを入れて、マイナンバー連携したら一瞬で処方された薬のリストが登録された…、これだよ!マイナンバーに求めてたのは! - Togetter
マイナンバーカードってやたら批判ばっかりしてる人もいるけど、結局のところITを使った社会の効率化のためには必要なことなんだよね。問題があるとしたら、それをちゃんと行政がシステム化しようとしたときに間違いがあったりとか、情報流出のリスクをどれぐらいまで担保してくれてるのか分かんないというのが重要。
まぁ、僕は曲がりなりにもIT業界の人間ですし、役所が今でも紙書類ばっかりで仕事をしてるのは「バッカじゃねーの」と思うような人間です。前のデジタル庁長官がハンコ業界に忖度とかいうニュースを読んだ時はマジで海外に移住しようかなと思った。韓国とかではスーパーアプリでスマホから何もかものやり取りができる状態だというのに、日本では著しくITでの作業効率化が遅れている。
行政の事務業務をきちんとシステムで管理しようと思うのならマイナンバーはまぁ必須なのだろう。上記のToggetterでは、スマホのお薬アプリにマイナンバーを登録したら今までの処方箋の情報が全部リストアップされたというけど、元々役所はこれぐらいの個人情報というのは紙ベースだけど保存してたのである。それをオープンデータ化してるということで、むしろ行政の透明性というのを担保することにもなるんじゃないかと思う。
上述したことでもあるけど、問題になりそうだなーと思うのは個人情報が流出とかしないだろうかということだ。今でも問題になってるけど、マイナンバーに登録するデータをミスしてたりするのは大いに問題がある。そこんところの作業のシステム化などをどこの企業が舵取りしてるか分かんないけど、人的ミスがないようにしないとシステムはちゃんと動かない。
あと、システムがめちゃくちゃ使いにくい。僕も年末調整とかでiDeCoの資料を金融庁から取り寄せようとかしたけど、マイナンバーのアプリはなんであんなに使いにくいのか。ユーザビリティなんて全く考えられてない感じであるし、あれではいつまでも普及しない。
やるんだったら徹底的にやれという感じ。マイナンバーのデータをオープンデータで使えるようにするのであれば、それをいろんな開発者がアプリやシステムで使えたりもするし、社会のシステムが効率化する。少子化で人手も足りないのだから事務作業のDX化とかは急務であるよ。
今週の一曲
今週の一曲はMOROHAの「革命」
The FIRST TAKE版で今回はお届け。パフォーマンスとしてひたすら熱いのでひとまず見てもらいたい。
このMOROHAの「革命」を聞いていると、口先だけで夢を語るのではなく、志を現実にするためにはどんな努力をしたらいいのかと考えさせられるエネルギーが貰える。ヒップホップとブログでは媒体も違うが、精神のあり方は研ぎ澄ましたいなと思う。
それでは良い週末を。
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