AI時代も進んでくるし、ベーシックインカムは必要ですね。
AI時代も進んでくるし、ベーシックインカムは必要ですね。
12月は年末で忙しいものであると相場は決まっているが、実際のところ僕も忙しくて仕方ない。今週末もやることがいっぱいなのであるが、ニュースレターに関してはちょっと暇を見つけてタリーズでぼちぼちとキーボードを叩いている。
コロナ禍というのはいろんな生活習慣が変わってしまうような出来事であったけど、その中で良かったことは飲み会という催しがなくなることだけは唯一喜ばしいことであった。
僕はどうにもこういう集まってみんなで酒を飲むというようなイベントが嫌いであるらしい。基本的にあんまり酒を飲むことも好きではないし、酔っ払いも嫌いである。ちょっと仕事仲間の変わった話が聞けて面白いというコミュニケーションのを楽しむような場面なのかもしれないけど、それ以外で乱暴な物言いであるとか酒に酔った人の礼儀を失った行いというのは目にあまる。
昨日も飲み会であり、今つくづく思い出しても「嫌なイベントだ」という感想しか浮かばないのである。僕の基本的な性格が内向的であり、ああいった人々で集まって賑やかなパーティをすることでエネルギーを回復できるタイプでもない。
僕が日々の活力を取り戻したりする方法としては、海辺で一人で波でも眺めつつぼんやりしたりとか、カフェでこうやってニュースレターやブログを執筆するような一人で自分のやりたいことをマイペースでやるのが生活の中で一番楽しい場面だ。
内向的と外向的というふうな分け方があるけど、これはエネルギーを回復する時にどんなことをやるかにも違いが生じる。外向的な人たちというのは疲れが溜まってきたら、飲み会をやったりとか仲間で集まってサッカーとかやると疲れが取れるらしいが、内向的な人たちはそんなことをやれば気疲れしてかえって疲れ果てる。
内向的な人たちがエネルギーを補給しようと思うのなら、自分が好きな趣味を自分一人でやれる時間というのが必要不可欠である。内向人間は1日のうち数時間は自分一人の時間というのがないと徐々に疲労が蓄積してくる。
そこんところの自分にあったエネルギー回復方法というのはしっかりと理解しておくことが重要であるよ。そこら辺の人が言ってるストレス解消法というのが自分の傾向とは違うものであることも多いので、そこら辺は気をつけた方がいい。
今週のひとことエッセイ
僕は図書館から本を借りてきて、夕食を食べてる時に読んでたりすることが多いんだけど最近は「統合失調症の一族」(ロバート・コルカー著 柴田裕之訳)を読んでいる。
この統合失調症という病気が、心理学や精神医療が生まれた時からいかにこの分野に大きな影響を与えていたかということがわかる。フロイトとユングが出会ってからの蜜月の時期を経て、それから決定的な決別という事件があったのだけど、それにも統合失調症患者のケースをどのように分析するかでの両者の違いがあったらしい。
この本の中で語られる一族というのは12人兄妹という大家族の中で、6人ほどが統合失調症を発症してしまったらしく、統合失調症の症例研究の中で大きな役割を果たしてる一族らしい。また、この本の中ではそういう無機質な研究論文のようなものではなく、その一族の末っ子の女性が辿った足跡を追い、この一族がどんなふうにそれぞれの家族が生きていったのかというノンフィクションになっている。
図書館で予約をしていて借りた本なのだけど、どうやら2週間では読み切れるほどの分量ではないらしい。しかし、この本はどうも自分のアイデンティティにも大きく関わるようなことが書かれているような予感があるので、後で電子書籍も買って自分のライブラリーに入れておこう。
このニュースレターを読んでるような奇特な方だったらとっくにご存知であると思うけど、僕自身がこの病気の当事者であり、随分と予後が良くて回復はしているけどまぁ障がい者雇用で働いていたりなど人生への影響というのは大き過ぎるものである。なので、個人研究でこの病気に関する医療論文をgoogle scalarで調べて読んでたりとか、こういう統合失調症関連の書籍を読んでみて色々と考えを深めたりしている。
いろんな人の体験記であるとかブログなどを読んでるけど、この病気の当事者の自己実現をどのように考えれば良いのかということに、まだ自分なりの答えが出せていないのである。なんの手がかりもないままに酔生夢死に生きるというのもやりきれないであるし、きちんと方針は立てた上で生活を行なっていき、何かしらのやり方は見つけてみたいのだ。
どうも、僕自身、中年期に入って人生の生き方に迷ってる部分がある。自分自身の置かれてる立場というのは複雑すぎるものであり、モデルケースとなるような人やこう生きればいいというレールというのが見つからない。そんな中でどのように生きるのかというのは、自分でいろんな人の話を聞いたり、本を読んでみることで地道に探すしかないだろう。
今週のネットニュース振り返り
ウクライナの反転攻勢が行き詰まり。米上院は軍事支援法案が否決とのこと。
米上院、ウクライナなどへの軍事支援法案を否決 - BBCニュース
【解説動画】ウクライナ 行き詰まる反転攻勢 | NHK | ウクライナ情勢
ウクライナ情勢がなかなか不味くなってきている。西側諸国の支援疲れが本格化してきており、どこかのシンクタンクの調査によるとウクライナ支援の金額が、去年と比べて80%は減ってるというようなことも聞いた。この調子で行くと年末で資金が枯渇するとのことである。
NNKの方のウクライナが反転攻勢に失敗した理由の解説などを読んでみてるけど、アメリカ議会はどうも着々とウクライナ支援を打ち切るためのシナリオを進めていってるように思う。ウクライナはアメリカの言うことを聞かずに、リスク回避の戦略をとって反転攻勢を失敗させたと言うような理由づけがなされていた。
実際のところ、ウクライナとロシアでは国土面積であるとか人口比などをみても段違いであるし、長期戦になればウクライナにはほとんど勝ち目はない。電撃戦で一気に海側まで抜けられたらロシア軍を分断してあるいは領土も取り戻せたかもしれないけど、兵力分散で逐次投下みたいなやり方をしてるような感じであるし、この調子だとウクライナが領土を取り戻すのは難しいかもしれない。
いずれにせよこれは戦争である。実際に人々が武器を持って戦って人が死んでるのである。僕も前に赤十字を通じて募金をしたりしたので、ウクライナでもガザでも困ってる人を助けるための支援金などはしておかんとならんかなと思う。
世界最大規模のベーシックインカム実験が成功してるんだってさ。
世界最大規模のベーシックインカム実験でわかったことは? - GIGAZINE
非営利の慈善団体・GiveDirectlyは2016年からケニアで、数万人が参加する世界最大規模のベーシックインカムの実験を行っています。マサチューセッツ工科大学の経済学者であるタヴニート・スリ氏と同じく経済学者で2019年にノーベル経済学賞を受賞したアビジット・バナジー氏がこの実験の内容から、ベーシックインカムをどのような形で行うのがよいかという知見を明らかにしています。
このケニアでのベーシックインカムの実験では、毎月お金を渡したり一括でお金を渡したりするベーシックインカムで、どのような形式のお金の渡し方が一番効率的に社会の経済を活性化させるかという実験をやったという。この実験がすごいと言われてるのは、世界最大規模のベーシックインカムの実験であったらしい。
ベーシックインカムの実験については、ケニアの他にもフィンランドやオランダで行われていたようである。
ベーシックインカム~海外の実例(成功・失敗例・導入結果を紹介) | ツッチーブログ
それぞれの実験結果では、精神的健康の向上、生活状態の改善、社会参加の促進などのポジティブな影響をもたらす可能性が示されている。しかしまぁ、これはその国の国民性や様々な条件によりその程度は変わるようであるが、実験では概ねポジティブな結果である。
今回のケニアの世界最大の実験では、生活状況の改善が見られて労働意欲も維持された、ベーシックインカム受給者は教育やビジネスに再投資が見られて、経済活動が活性化したとのポジティブな結果である。
しっかしま、ベーシックインカムが必ずしも成功するかどうかというのはきちんと結論づけられることではない。ベーシックインカムの失敗例としてはナウル共和国が挙げられる。豊富なリン鉱石による資産で国民全員にベーシックインカムを施したところ、リンが枯渇してベーシックインカムがなくなっても国民は働かず、失業率が90%にも上ったという。
AIの性能がどんどん上がって、人間の単純労働がAIに置き換えられるような時代がこれからやってくると思われる。そういう時代になった時にはベーシックインカムのような社会政策がどうしても必要になってくると思われる。しかし、適切なマインドセットなどを施作する必要があるだろうし、今のうちから大規模実験とかやっておいて、有効にベーシックインカム制作が働くように用意した方がいいと思うね。
今週の一曲
今週の一曲は宇多田ヒカルの「BADモード」
宇多田ヒカルはちょうど時代なので昔から聴いてるけど、この「BADモード」は特にお気に入りである。
ネトフリを見たりとかウーバーしたりとかコロナ禍時代の生活が反映されていて面白いなーと思う。この辺りの時代を読むオシャレなセンスというのが宇多田さんの持ち味よな。
それでは良い週末を。
このニュースレターは毎週土曜日に発行されます。興味を持っていただけたなら、購読していただけたら幸いです。無料です。
もし、今週のお話が良いと思ったのなら、シェアしてもらえるとありがたいです。