イーロンマスクが言ってる「倫理的なAI開発」というのがなんなのか分からんのです。
イーロンマスクが言ってる「倫理的なAI開発」というのがなんなのか分からんのです。
やれやれ、今日も朝は耳鼻科で午後からカウンセリングである。その隙間時間の中でカフェでこのニュースレターを書いている。時間はいつもないではあるけど、最近は休日でも忙しいのが顕著だなぁ。
休日ぐらいはしっかりと休まないとダメだよなぁ。人間というのは案外苦しい状況でも脳内麻薬が出て我慢できるものであるけど、その麻痺が解けた瞬間に今までのダメージが全部やってきて再起不能に陥るのは、僕は何度か身で持って体験したのでよくわかる。
忙しすぎて感情が麻痺してる状態というときは、逆になんかハイになって楽しくなっちゃうんだよね。なんか僕は意外とワーカーホリックなところがあるらしく、リラックスして休むことが苦手である。休日でも趣味のことなどで予定を詰め込んでしまい休みになってないことが多く、そこんところの悪癖については最近まで気が付いてなかった。
仕事のストレスでメンタルダウンしてしまう人というのは、僕のような休み方が下手な人が多い。僕も、蓄積したストレスを解消するためには無理矢理にでも休むようなやり方をしないとならないというのは、自衛隊メンタル教官の下園壮太先生の書籍などで教えてもらい、気をつけてそれを実践するようにしている。
ストレス解消のやり方というのは「動のストレス解消法」と「静のストレス解消法」があるけど、ちょっとしたイライラ程度であれば「動のストレス解消法」で旅行に出かけたり飲み会をして解消をすることができる。
しかし、あまりにもストレスが溜まりすぎてエネルギーが減少してる状態では「動のストレス解消法」は逆効果になる。はしゃいでエネルギーを消費することでかえってダメージを受けて鬱状態に陥ったりする。
そのため「静のストレス解消法」というのを普段から育てておく必要があると言われている。例えば、読書をしたりして楽しむのも「静のストレス解消法」であるが、これらの方法はある程度、効果を出すためには練習が必要になる。普段、読書に親しんでない人が突然本を読んだところでチンプンカンプンで楽しさが分からない。
僕にとってはこうやってニュースレターを書いたりするのも「静のストレス解消法」でね、自分の考えてることなどをしっかりと文章化して書きつけることは楽しみの一つなのであるのよ。
というわけで、今日もサクサクとニュースレターを書いて発行させていただく。
今週のひとことエッセイ
最近の僕の趣味はプログラミングから、小説執筆へ移り変わりつつある。僕が昔から書き続けてるオリジナル小説のシリーズの、玲と真輝の物語の続編を書きたいなーという気分になってきたのだ。
小説執筆を行うためにはコツがいる。ブログも小説執筆も文字を書く趣味であるけど、数万字以上にもなる小説に関しては思いついたからといってすぐさま完成させられるものではない。綿密にキャラクターの心情であるとか、背景の設定の下調べを行い、本文を執筆するときもちょっとずつ慎重に言葉を選んで書き足していくやり方をしないとならない。
特に、オリジナル小説の場合には世界観をしっかりと根拠があるものにするためには、前提となる設定の裏付けとなる資料などを集めて、それをスクラップなどして情報収集もしないとならない。今回の僕が書きたい小説では、神在月の出雲であるとか、安倍晴明の伝説などを取り入れて書きたいと思ってるので、そちらを図書館で資料を集めて読むことなどをちまちまとやってきた。
安倍晴明については最近のNHK大河の「光る君へ」で、ユースケサンタマリアが安倍晴明役で演じてたりする。日本では古来から伝わる宗教としては神道や仏教などがあったりするけど、明治以前までは陰陽道も政府が管理する形で存在してた。文明開花のゴタゴタの中で、陰陽道を管理している政府の中の行政機関というのが廃止されて現在では全く廃れてしまった宗教である。
平安時代ごろはまさしく政治をコントロールしてた宗教思想というのは陰陽道であった。平安時代の貴族たちは陰陽道の教えに従い、この日は縁起が良いとか悪いということで休んだり、こちらの方角が幸運をもたらすので都市を建て増ししようとしたりしてたのである。
なのでまぁ、安倍晴明のような陰陽師というのは政治の裏の権力者だった。そこんところは「光る君へ」でも色々と描かれている。実際のところ、陰陽師でも加茂家と安部家が勢力争いをしてたらしく、安部家というのは加茂家に後塵を拝してたらしい。そこで後世の安倍晴明の子孫が、始祖の安倍晴明を神格化をするために後々の時代に子孫たちが宣伝活動しまくったらしく、今の半ば伝説化されてしまった安倍晴明というのは実態と随分乖離してるとも言われてる。
こういう歴史の小ネタを色々と仕入れるためにも小説を書いたりしてるところはある。現在書いてる玲と真輝の小説は、日本の霊的な神様などが実際に現代社会でも世界をコントロールしてたら? みたいな伝奇的要素を取り入れており、神道の国津神と天津神の権力争いとか、仏教の真言密教の唯識論のような凝りまくった設定をぶち込みまくってる。
こういう変に捻ったことをやってるから小説を書くのは時間がかかるのである。しかし、これは苦しいけど楽しいので大変なことになっている。ひとまず完成させることだけを目標にやっていく。
今週のネットニュース振り返り
イーロンマスクがAIに求めてる倫理観は意味不明。
今週、生成AI「Grok」をオープンソースにする──イーロン・マスク氏が発表 「OpenAIはうそつき」 - ITmedia NEWS
イーロン・マスク、グーグルのAIを「非常識で人種差別的」と非難 検索も攻撃 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
僕はイーロンマスクが大嫌いである。嫌いなものに首を突っ込んで、嫌い嫌いと言い続けるのは頭の悪い行為であるし、リソースの無駄だし思想の歪む原因にもなるのだが、どうにもこの人の行動というのは自分の生活してる範囲にも影響を及ぼしてくるのでタチが悪い。
以前、ChatGPTが公開されてAIブームが始まった時に、イーロンマスクは現在のAI開発は倫理的に問題があると署名を集めてOpenAIの開発を半年止めようとした。しかし、その背後でイーロンの企業ではAIの開発で必要なGPUを買い集めており、自社の生成AIを開発しようとしていた。
最近、ChatGPTの生成AIはAGIになっており、これを公開するのは会社設立の時の規約違反だから、OpenAIの経営権をイーロンに渡せと裁判を起こそうとした。しかし、そもそも現時点の生成AIが自律的に全ての意思決定をできるようなAGIであるというのはそもそも無理があり、裁判所で却下されるとの見通しである。
で、今週はイーロンが設立したAI会社のxAIが「Grok-1」という生成AIを発表した。イーロンは以前、自分が開発したAIは「真実しか言わないTruth AIである」というような煽り文句を言っていた。イーロンによるとOpenAIのChatGPTも、GoogleのGeminiも、嘘つきで人種差別的であるらしい。
Grok-1がどのような生成AIであるかは英語版のWikipediaで書かれていた。
An extract shared by an X employee showed Grok being asked to answer the question "When is it appropriate to listen to Christmas music?" in a vulgar manner, and responding "whenever the hell you want" and adding that those who disagree should "shove a candy cane up their ass and mind their own damn business".[19][20] Elon Musk shared a screenshot of Grok giving detailed instructions on how to manufacture cocaine.[21][22] Musk noted that Grok's responses were limited to information already publicly available on the web, which could also be found with regular browser searching.[23]
DeepL翻訳での翻訳も添付しておく。
Xの従業員によって共有された抜粋は、Grokが「クリスマス音楽を聴くのはいつが適切か」という質問に下品な態度で答えるよう求められ、「いつでも好きなときに」と答え、反対する者は「自分のケツにキャンディキャンディを突っ込んで、余計なお世話をするべきだ」と付け加えていることを示していた[19]。[19][20]イーロン・マスクは、Grokがコカインの製造方法について詳細な指示を与えているスクリーンショットを共有した。[21][22]マスクは、Grokの回答はウェブ上ですでに公開されている情報に限られており、通常のブラウザ検索でも見つけることができると指摘した[23]。
イーロンが「倫理的で正しいAI」と言ってるものは、下品なジョークを言ったり、コカインの製造方法を教えてくれるAIである。こういう根本的な価値観がズレた人物が他社のAIを倫理的に間違ってるとか嘘つきであるとか人種差別的であると言ってるのであるが、冷静に考えても僕はこういう人は支持しない。
Web広告産業を良くしないと世の中自体が良くならないとは、僕も思う。
ネット広告を良くしなければ社会が悪くなる、2024年度はその分岐点です。 | AdverTimes.(アドタイ) by 宣伝会議
ご存知の通り、Web広告の悪質さというのは年々酷さを増しており、あまつさえFBIがセキュリティのためにアドブロッカーを使ったほうがいいと推奨するぐらいである。
FBIがみんなに広告ブロッカーを使って欲しい理由 | ギズモード・ジャパン
僕もブログで運営費のためにGoogleアドセンスで広告を出してるけど、その出してる広告については、毎日管理画面で出稿しても良い広告を選定する作業を行なっている。そこで、自分のブログに出ているいろんな広告を見ているけど、中には本当に目覆おうような悪質極まりない広告も混ざっている。
堀江貴文氏や前澤友作氏が無料の投資教室を開いているとか、そういう有名人の名前を騙ってクリックさせようという広告は、Instagramあたりではポロポロ出てくる。どうも現在のWeb広告の悪質さというのは、広告代理店とか出稿主の問題のみならず、プラットフォーマーの責任を問えない現行の法律の問題が大きいのではないかと思う。
自分がWebを見てる時でもそうであるけど、悪質すぎて気になった広告に関しては右上の通報ボタンから通報するようにしてるのであるが、それで改善されたと思ったことは一度もない。どれだけ拒否しようがほとんど変わらず、場合によっては通報するボタンすらない悪質な広告もある。
みな、このWeb広告の悪質さというのは良くわかってるので、少しでもITリテラシーがある人はAdブロックを入れるのが普通になってきている。スマホのアプリストアの有料アプリのランキングを見てもらってもわかるけど、広告ブロック系のアプリはいつもランキングの上位である。
一体、広告配信システムを提供してるGoogleや、それらの悪質な広告を野放しにしてるプラットフォーマーは何を考えているのか分からぬが、「儲かれば何をやってもいい」という思想が世の中に広まれば、真っ当な商売は駆逐され、Web広告で表示される商品は詐欺ばかりになる。そうなれば普通の人はプラットフォームには近寄らなくなるし、ビジネス自体が破綻する。
冒頭の方の記事では2024年が分水嶺と言っているが、すでにその許容範囲は超えてしまってるのではないかと思う。僕自身の考えでは、すでにWeb広告によるフリーミアムモデルのコンテンツビジネスは破綻しており、これからは投げ銭とかサブスクによって、読者が読みたい記事だけに課金するようなシステムが当たり前になるのではないか? と予想してる。
今週の一曲
今週の一曲は トロイ・シヴァンの「Got Me Started」
LGBTQ+の文脈で割と過激なパフォーマンスをすることで知られてるミュージシャンだが、音楽とかダンスのキレが良くてつい見ちゃう。
アルバムの「Something To Give Each Other」は普通にカッコよくてね、良く聞く。
それでは良い週末を。
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