嘘を嘘であると見抜けないとネットを使うのは難しい。
嘘を嘘であると見抜けないとネットを使うのは難しい。
クリスマス・イブイブである。あ、業務連絡ですけど来週12月30日のニュースレター配信はお休みします。ブログの方は年末年始も休まず毎日更新で進行しますけど、ニュースレターまで年末の忙しい時期に詰め込んじゃうと、流石に僕のスケジュールがパンクしちゃうので。。
クリスマスとはいうもののの、やったことといえば甥っ子たちに「サンタさんだよー」という感じでクリスマスプレゼントを渡してきたぐらいである。クリスマスぐらいウーバーを使ってみたりとかで何か美味げな外食を食べてもいいかもしれんけど、兎角最近は浪費癖というのが酷くなりつつあるので節約せんとな。
僕が年末を感じることというと、年末はちょこちょことイラストを手がけて正月のブログで公開する用の年賀状イラストをやってるということである。ひとまず下書きでここまで完成した。
ここまでできたらあとはザクザクと各パーツの下色を乗せて、乗算モードで影を塗り足していくだけである。今回のイラストはちょっと細かくなりすぎたかなという感じである。うちの子の玲と真輝の巫女姿であるけど、この二人は神道系の流れを汲んでる霊媒師であるのでこんな感じの衣装にしてみた。
とりあえずちゃんと塗りも終わらせて背景と組み合わせた完成版のイラストの方は正月の僕のブログの方で公開しますよ。なぜか知らないけど正月にイラストを書いて送るという企画は20年近く続けており、昔のイラストと比べると自分の腕も若干は上達してるのだなーと自画自賛してしまう。
ちなみに僕のイラストとか小説関係の作品というのはpixivをポートフォリオにして置いてあるので、興味があるんだったらそっちの方から見られますよ。ニュースレターまで読んでくれてる方ならとっくにご存知かもしれないけど。
今週のひとことエッセイ
基本的にひとことエッセイも年末年始の話になるかなと思う。大晦日は自宅で紅白歌合戦を見て、ゆく年くる年を見てさっさと寝てしまうだけの1日になるかなと思う。
なぜか知らないけど僕の年末年始の過ごし方というのは、年越し頃には何か本を探してきて読み漁りながら、年を越すというのが多い。
最近読んでる本は「絶望名人カフカの人生論」というカフカの名言の軽い読み物なんぞをちまちまと読んでいる。
ちょっと読んでみても、このカフカという人物は、人生万事において全てをネガティブ思考で考えている人物だったようだ。44歳の時に結核で亡くなったようであるがそれについてもセルフネグレクトで調子を崩して病気になった結果、人生を終えている。
父親に対して子供の頃に虐待を受けたと恨みを持っていながらも実家を離れることができず、長編の恨み言の手紙を送りつけようとしたがそれすらも挫折。恋人に対して送ったラブレターの一節は「一番得意なことは倒れたままでいることです」。自分の書いた小説すら駄作だと思っており、親友に死後全てを焼き捨てるように言っていたが、親友は裏切って死後にその小説を出版したからこそ彼の名前は現代まで伝わっているのである。
まー、僕も大概、相当に内向的で根本的にはネガティブ思考な方ではあるが、カフカほどは拗らせてはいない。彼は自分がネガティブであることに相当な自信を持ってるようなタイプだったようであり、中島敦の「山月記」の李徴のような特徴を兼ね備えていたようだ。
カフカと自分の性格を相対化してみた場合、自分はまだまだ全然楽観的な方であるなと思わされるよな。僕が色々と窮地に立たされて追い込まれた時は、最終的には「まぁ、死ななければ何とかなるだろ。死ぬことと生きること以外は重大な問題はない」みたいな割り切り方をする。対人コミュニケーションにおいても「人は人、自分は自分、されど仲良し」という風に考える。というか、基本的に自分大好きで他人に興味がないのが問題なのだが、その辺りはカフカと一緒かもしれない。
しかし、太宰治であるとかカフカであるとか、こういう人間的にダメなダメ人間の書く小説が面白いというのは何だろうね? どうも人間本質というのは極限的な状態じゃないと見えてこないところがあり、そこんところまだまだ自分も内面の掘り下げが足りないよなーと思うところである。
今週のネットニュース振り返り
アメリカのダブスタは昔から酷いし、相変わらずでもある。
米国の「ダブスタ」が国際社会で露骨に批判されている理由 | 薬師寺克行「今月の外交ニュースの読み方」 | クーリエ・ジャポン
クーリエの記事の方でアメリカのダブルスタンダードを非難するような記事があったけど、これに関しては同意しかない。というか、アメリカは昔っから言ってることとやってることが矛盾してるようなことが沢山あり、他の諸国と比べてもアメリカの言ってる正義というのは信じ難いのは割と多いよなと思う。
今回非難されてるのは、ウクライナとロシアの戦争に関しては人道の尊重だとか国家の主権的なことを訴えてウクライナの支援をしてるけど、イスラエルとハマスの戦争においてはテロへの報復ということでイスラエルを支援している。
まぁ、政治においてはそれぞれの立場でポジショントークしか言えない状態になるというのはよくあることであるけど、それにしても全く同じ時期に矛盾するようなことを言って、それを押し通そうとするのは非難されても仕方のないことであるだろう。
こういうのはアメリカは昔からやってきてることであり、中東戦争の時に、サダム・フセインを支援していたのが手のひらクルクルで大量破壊兵器があるということでフセイン政権を倒した。他にもアフガニスタンへの軍事介入にしてもアメリカの利権を守るためであったとも言われているし、こういう自国の利益を守るためのアメリカの行動というのは多い。
まぁ、こういうのはアメリカの持ってる思想というのが「プラグマティズム」だからだろうなーと思う。あの国では多くの国から多くの人種の人々が集まった国であり、考え方がバラバラであり単独のドグマでもって国民をまとめ上げようとしても難しい。
美しい民主主義や人権の理念であるとか、そういう明文化された法律を打ち立てつつも、実際にそれを運用するときは運用側の都合で後から柔軟にゴールポストを動かす運用をやることがあり、それで最終的に成果が出れば正義という考え方をアメリカはしているんだと思う。
この辺り、一般的には四角四面で真面目に言ったことを守ろうとする日本人には理解しにくい感覚であると思う。
AIによるディープフェイクをどうするかという話。
「選挙イヤー」の2024年 世界で高まる“フェイクへの懸念” | NHK | WEB特集 | フェイク対策
最近、ブログ界隈でもぶらぶらとネットブラウジングをしてるとAI生成だろうなーというアフィリエイトサイトを見かけることが多くなった。正論で当たり障りのないことを言ってて、内容がありそうでいて正論を羅列してるだけなので何も言ってないに等しいのでAI生成だなとすぐに分かる。
まぁ、ChatGPTが発表される前からこのAIが発表されたらあまりにも自然すぎる文章を出力されるので、こういうディープフェイクであるとか機械生成された文章がネット上に溢れてインターネットが使い物にならなくなるんじゃないかとは言われていた。
実際にAIによる生成物の精度というのが、動画や音声なども含めて実物と見分けのつかないクラスになってきてしまってるので問題が生じてる。特に来年の2024年の11月にはアメリカ大統領選挙が控えているので、おそらく来年あたりのTwitter(X)は認知戦のためにあらゆる国家の諜報機関などのプレイヤーがAIで生成したフェイクニュースなどを乱発すると思われるので、何が何だか分からん状態になるだろうなーと予想してる。
実際まぁ、こういう状態になるだろうなーというのは予測されてたけど結局パンドラの箱が開いちゃった訳で、僕らのような一般市民としてはフェイクニュースに騙されないように自衛をするしかないんだろうなと思う。
基本的な戦略としては、SNSで流れてきた知りもしない人の扇情的なニュースというのは眉唾で読んで、複数のニュースソースを探るようにするって感じだと思うね。
旧2chでも言われてたことであるが、「嘘を嘘であると見抜けない人はインターネットを使うことは難しい」。ここんところのネットリテラシー教育を草の根で広げていくしかないんだろうなーと僕は思いますけどね。
今週の一曲
今週の一曲はジョン・レノンの「HAPPY XMAS (WAR IS OVER)」
クリスマスソングは無数にあれど、今年選曲するクリスマスソングはこの曲一択だろう。戦争みたいなくだらんことをやめて人の幸せ祈ろうぜということである。
次点としては坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」だったけどそっちも渋い。ひとまずメリクリメリクリ。
それでは良い週末を。
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