インターネット老人会の者としては時代が回帰するのを望んでる。
インターネット老人会の者としては時代が回帰するのを望んでる。
2024年2発目のニュースレターである。世の中は相変わらず能登半島地震で騒がしい感じであり、それに伴いネットの方で必要のない争いごとやデマが頻発してるようである。
ほんとさ、こういう時はSNSに近寄らない方がいいというのは、僕はTwitter(X)を離れてみて実感している。あの場で発生してることはいわば「コップの中の嵐」とでも呼ぶようなものであり、現実の社会よりも露悪的で人間の悪い所が極端な姿で物事が展開している。
最近の僕の思想はアンチ・イーロンマスクというか反Twitterというような極端な方に振れているが、それもまた彼に影響された結果のようなものなのだろう。できることならば、本当に静かな場所で自分自身の考えを深めて、それをブログやニュースレターで情報発信するようなネットとの付き合い方がしたい。
僕は中途半端にハルキストであるので、なんとなく村上春樹さんの言葉を思い出すのだが、「ねじまき鳥クロニクル」の中で登場人物が「本当に大事なことは小さな声で語られる」ということを言っていたことを強く思い出す。
人間の本質であるとか、物事の実態を正確に理解しようと思うのなら、騒がしい場所で物事の表面上だけをなぞるのではなくて、静かにその物事と自分の関係について深く深く思考を巡らせる必要があるのだろう。
僕はどうも必要以上に内省的な思考をやり過ぎる癖があるけども、僕はそれほど器用な生き方ができないので、自分の手で取れるものだとか自分の目でちゃんと確認しないことについては信用できないのである。
今週のひとことエッセイ
能登半島地震の寄付金先についてのニュースがNHK NEWS WEBで出ていた。
能登半島地震 寄付先は? 義援金や支援金の使われ方に違い 詐欺にも注意を 石川県 新潟県 富山県 | NHK | WEB特集 | 令和6年能登半島地震
僕はひとまず赤十字を利用して少額だけど石川県に寄付金を送っておこうと思う。僕はこういう行為についてはお互い様だと思っていて、今回は北陸であるけどいつ沖縄で災害が起きるとも限らない。今のところ僕はちょっとぐらいのポケットマネーを寄付に回すぐらいの余裕はあるので、自分の負担にならない程度に寄付金を送っておくとする。
よく分からないが、人がなんか募金とかボランティア活動をしてると「偽善者」であるとかそんな風なことを言ってマウントしたがる人というのは確実のいるのであるが、そういうのは徳の少ない人の僻みのようなものなので聞かないふりをしてるといい。
自分が為すべきことについて自分が理解をして、自分が納得していることであれば、他人の妬み嫉みのようなものというのは雑音である。偽善だろうが自己満足だろうが、自分がこれをやると良いことであると思ってることに口を挟まれても関係ないし、その人の考え方があるのであればその人もその人の考えで為せる善を施せば良いのである。
僕はあくまでもエゴイストなので、他人の行動や発言を見てそれが良さそうだと思ったことに学んだりするけど、他人から何かを強制されることには腹を立てる。そういうところで、社会の中で皆が全員寄付金を出すべきだという同調圧力があるのなら従う気はないけど、周りで言ってることを受け入れてそうすることが誰かの役に立つし、ひいては自分の気分も良くなることだと理解してるのでこの行動をするのである。
僕は他人から指図をされて自分の内心までコントロールされることには嫌悪感を感じる。人は誰でも自分の内心に関しては自由なものであると思ってる。自分自身の考えた結果で募金をするというのは自分のためにも社会のためにも良いことだと思ってやるのである。
細かいことごちゃごちゃ書いてるけどね、要するに「下衆の勘繰りに付き合うのは時間の無駄」と一言でまとまることだと思うよ。ここんところ毎回募金をするたびに似たようなことを考えるけど、自分がやりたいことが善行だろうが愚行だろうが、自分が責任を持ってやることに他人が口を挟む余地はないと思うのである。自分をよく知りもしない他人がそれに反論があるのなら、せめて利益か理を説けとしか言えない。
今週のネットニュース振り返り
イーロンマスクは麻薬をやってるんだと。
イーロン・マスク氏、コカインやLSDなど薬物常用か…米紙報道 : 読売新聞
この報道が出た時は、まずは事実の報道か知るために続報や他の新聞社などからの報道があるかなーと思った。でも、はてブあたりを確認してみると去年の6月ごろからイーロンが人前で薬物をやってると発言しているとのこと。
イーロン・マスクが幻覚剤ケタミンを使用、米大手紙が報道 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
この報道を知って考えたことがディカプリオが主役をやっていた映画の「ウルフオブウォール・ストリート」でも似たような展開をしてたよなーと思い出した。どうもあの国では麻薬は別に違法ではないので、社会的成功者が人を呼んでドラッグパーティをしてるのもままあることの様なのである。
日本であればこういう噂が出た時点で身の破滅であるけど、アメリカであればすぐに逮捕されたととかはしないのだろう。しかし、他の報道で聞くところによるとイーロンが経営しているスペースXとNASAとの提携では、NASA側からこの手の薬物を使ってる人を入れるなという約束があるらしく、下手をしたらスペースXはNASAとの提携を打ち切られる。
こういうの、物語世界であれば薬物乱用してる成金というのは破滅して終わる。実際、ウルフオブウォール・ストリートではそんな感じの展開だった。まぁ、現実世界は公正世界仮説というのは単なるバイアスなので、今後の展開はどうなるかは予想できない。
僕の個人的な話だと、イーロンが経営に関わってる限りTwitterには復帰しないし、金があってもテスラ車は買わないだろうなーと思う。こういう基本的な倫理観が欠けた経営者が運営してる会社というのは根本的なコンプライアンスが無茶苦茶だろうなーと予想するからだ。
消費者として良い思想で健全な経営をしてる会社でものを買いたいと思うし、そこんところでイーロンは完璧にOUTっすね。
古き良きテキストサイト時代のインターネットに戻る夢。
"クラフトインターネット"という古き良きウェブへの回帰運動に期待している。 - 世界のねじを巻くブログ
MIT Tech Review: 「昔のインターネット」の精神を取り戻す、HTMLエネルギー運動
こういう記事を見てすごくいいなーと思った。そもそも、僕がこんなふうに文字ばっかり詰まってるブログやニュースレターを書いてるのは、昔、テキストサイトブームの時にWebでおもしろ文章を読みまくってネットでものを書くというのを覚えてしまい、それが未だに辞められないから続けてるのである。
どうも、僕も2ch → mixi → Twitter → ニコニコ動画 → ブログ という経歴でやっってきた人間であり、いわゆる「インターネット老人会」に所属してる者だろう。インターネットでなんやかんややりながら20年近くネットで読んだり書いたりをしてきた経歴があるし、ネットの風景がどんな風に変わってきたかは黎明期の頃から知っている。
最近なんとなくネットを見ていて思うことなのだけど、Twitterの様な中央集権型のSNSというのは終わるんじゃないかと予想してる。なんとなく、その中で広がるデマや陰謀論というのを止められないというのが明らかになってきたし、繰り返される誹謗中傷や炎上で所属してるユーザたちが疲弊してコミュニティを離れる姿というのをよく見てきた。
まぁ、僕自身がそんな感じのめんどくさいSNSを離れてる人間なので単なるポジショントークかもしれないけど、何かのきっかけがあれば現状のSNSから過去のテキストサイト時代のようなそれぞれがホームページを持って疎結合で繋がってた時代に回帰するのではないかなと思ってる。
Z世代の若者というのもdiscordの様な閉鎖されたチャットでのやり取りしかやらないような人たちが増えてるというし、Twitterの様な「繋がり過ぎる」SNSというのは疲れるのでやらないという人たちは増加するのではないか?
ま、これは僕の希望的観測でしかないですけどね。いずれにせよ現在のSNSというのは問題を抱えてるし、それがそのまま社会全体に悪影響を及ぼすことも考えられる。そこんところはみんなで考えて改善せんとならんかなと思う。
今週の一曲
今週の一曲はNulbarichの「TOKYO」
この曲の中で歌われている東京のイメージというのが、まさしく僕が好きな感じの風景だからこの曲は好き。
僕はちょっとだけ東京で住んでたことがあるけど、この動画の中で描かれる様な風景はワクワクする。風景が浮かぶ曲というのはいいものだ。
それでは良い週末を。
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