色々と創作も課題があるようだ。/情報のスピードを落とすということ。
色々と創作も課題があるようだ。/情報のスピードを落とすということ。
最近の身辺雑記
さて、このニュースレターのエントリーに関しては、ジムでエアロバイクを漕ぎながら書いている文章である。今週末は朝から晩まで予定がびっしりという感じでね。金曜日の夜にジムで運動をしながらニュースレターを書いている。
前回までの投稿で、自作小説の「私がいないキャンパス」は完結である。案外、自分の予想よりは読まれていたようなのでありがたい事である。
感想についてはどんな事でも大歓迎です! まぁ、百合小説なんてニッチすぎて感想が書きにくいジャンルではあるが、とりあえず人間心理の深掘りみたいなことが出来たので、書いてる作者としては満足である。
あの二人の関係としては、描く者と描かれる者として共依存関係だったのだけど、最終的にその立場が入れ替わることで二人の世界が完結しちゃって、完璧に外の世界と切り離されて閉じちゃったんですな。
この話の続編を考えてもいるんだけど、どう考えてもハッピーエンドにはならなそうである。一応設定をチラ見せするのなら、24歳になって結婚間近のほのかとバリキャリになった真里が街角でバッタリと出会って、はしゃぎながらワインバーで飲み会なんぞをして、その後2度と会わないエンドなんかを考えてるのだけど、ラノベじゃないし百合小説でもない。
僕は気を抜くとこういう設定ばかりを考えている。前回のニュースレターでも書いたけど、作品を書くだけで満足して、作品を見えるところに公開しない。未発表の作品は三作あるし、もうちょいでまた1本完成しそうである。
大体、おめーうちの子の玲と真輝の話の続きはどうしたという文句も聞こえてきそうなので、次回作あたりは続編書きたいけど、それより先に書き溜めてきた小説をkindleにして発表するプロセスを急いだ方が良さそうだ。ブラックフライデーが近いので、あのシーズンにAmazonで本を発表するとランキングがすごく伸びる。
それまでに間に合わせて玲と真輝の一作目の「名無しの幽霊と感情を忘れた君」の製本を済ませた方が良さそうね。せっかく後日談までちゃんと書いたのに、自己満足でまた完結してるしな。ニュースレターでも未発表の後日談を含めて、kindleで出版予定である。
まぁ、小説の発表については、今週からは直球王道ロックバンド小説の「スピーシーズ・ビー・ワンス・アゲイン」を公開する。我ながら百合小説の後にロックバンドの王道青春モノを書いたりと振れ幅が意味不明なのだが、こちらの方もご笑覧頂ければ幸いです。
今週の一言コラム
人間の無意識はなんでもない概念にも強く影響を受ける。 - 超メモ帳(Web式)@復活
リンク先は過去に書いた行動経済学に関する記事である。
僕は数年前ぐらいからTwitter改めXであるとかYoutubeに関しては使わないようにしてるけど、そこに関して色々と考えるエッセイなんかは書けないものかと思っている。
あれらのSNSの何が不味いかと考えるのだけど、それは「速い感情と遅い感情」の二分類で示せるものではないかなーと思うんである。中央集権的なアルゴリズムで支配されてるSNSについては、怒りとか冷笑とか承認欲求でみてる人を支配しようとする。
これは、行動経済学での研究で言えば、ダニエル・カーネマンの著作の『ファスト&スロー』におけるシステム1(直感的・感情的な思考)とシステム2(論理的・意識的な思考)で分類できる。SNSではこのシステム1的な思考を利用して、アルゴリズムで見た人をコントロールしてる。
SNSでの情報については、スピードが早くて即時の反応が求められる。スクロールして見つけた情報を、即時に判断して即時に反応。トレンドは数時間単位で潮目が変わり、一つの投稿で炎上とかバズが起こり数万人単位の人たちが動く。
そういうSNSでは、見つけた情報は自分が全然分からなくても「わかったふり」をしてコメントをすることが求められる。世の中にいるインフルエンサーというのは、政治経済からIT業界の情報、そして人生相談についてまで幅広く「それっぽい」納得させるコメントをしないとならないのである。
それっぽいコメントは正しい情報である必要はない。必ずしも現実を反映した論理的な内容でなくても、見た人の感情に訴えかけて納得させれば問題ないのである。人々はそれが現実で正しいのかどうかよりも、自分の主観で納得できる情報の方を優先させる。
そういうの、回避するためにはちゃんと自分のことを理解して、わからないことはわからないと認めておくことだよね。これはそれこそソクラテスが「無知の知」と呼んだ概念かもしれないけど、知らないものは知らないと自分が知らないことに関しては認めることが重要じゃないかと思うんである。
世の中ではやたら自信満々に無知でも強引に主張を押し通す人間が支持されるようになっている。某アメリカ大統領を見よ、自分で強引に問題を引き起こしてそれをマッチポンプで解決してるだけなのに、なぜか信者は大絶賛である。
確かに、わからないことをそのままにしておくと不安になる。陰謀論などを信じるメカニズムもこれなのだけど、わからないことに対して一通りの理由を力強く強弁して教えてくれる理屈というのは、根拠が無茶苦茶でもなぜか信じてしまう人が出てくる。
しかしまー、こういう自分のわからないものをわかるフリをして押し通そうとすると自己撞着が起きる。特に、SNSで「わかってる人のふり」をして快感を得るようになってしまうと引っ込みがつかなくなる。そして、いずれ自分でもおかしなことは理解してるのに、変な理屈ばかりを強弁する人になるのである。
わからないならわからないでいいのである。分からないことには沈黙を選べばいい。今の世の中というのは、世の中全ての人が発言できるようになってるから、みんな大喜利のように世の中の様々なことにコメンテーターをさせられている。そういう場所から離れて、静かに自分の好きなものだけに囲まれてる生活というのは、僕は試しにやってみたけど割と気楽で快適である。
手始めにまぁ、ブログとニュースレター以外のSNSは使わないようにして、「速い情報」を断つようにして、自分の納得できること以外はリアルでもネットでも意見しないようにしたけど、多分、そっちの方が精神衛生的にも長持ちして健全である。
知ったかできるほど知識がないのも確かであるけど、知らないことを知ってるふりして傲慢になってる人というのは滑稽である。こういう立場になるとそんなもんが見えるようになるもんだよね。
今週の一曲
今週の一曲はペット・ショップ・ボーイズの「Home and Dry」
非常に秋っぽい曲だなーという感じ。
しかし、この人たちのYoutubeでの動画を見たが、ひたすらドブネズミが線路沿いで走り回ってる映像を公式として出している。明らかになんらかの思想がある人なんだけど、アーチストの情報を知らずに僕は曲を聴くからな。これから深掘りする。
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